2009年08月12日

恐怖の感覚

タイの人はお化けが好きである。
 たぶん常に暑いので、涼を求めるのに最適なのであろう。

 アメリカ映画のお化けには、時にほほえましい物もあるがタイの映画だとそうはいかない。
 うっかり見てしまったら、その後3晩くらいは確実に悪夢にうなされるレベルの怖さがある。
 感じ方が日本人と似ているからだと思う。
 「リング」なども放映されて、人気を呼んでいた。
 私もテレビで「リング2」を日本語の副音声でみたが、経過を知らずに見たせいかいまいちこわさがわからなかった。

 しかし、軽いノリで見に行ったタイのお化け映画で真の恐怖を味わってしまった。
 映像だけを比べたなら、リングより印象的な場面のオンパレード。
 どんなところがこわいかというと例えば、「長いまっすぐな黒髪」これは日本人でも気持ち悪いと思うのだが、主人公の松たか子似の女性がそれをかき分けると、中から(後頭部から)別の顔が現れる・・・とか。
 知らない間によどんだ川に落ちていて、岸に上がろうとすると足を引っ張られ、みると髪の長いきれいな若い女性が白装束で笑いながら・・・とか。
 古い民芸品に恨みのこもった魂が宿り、その品物を手にした人に次々と不可思議な現象が襲いかかる・・・とか。

 恨みというか、怨念、ねたみ、哀しみ・・・そういうどろどろしたものが漂い陰気な感じが日本と共通しているように思う。
 アメリカ映画でも、エクソシストとかジェイソンは確かにこわいが怖さの質が少し違っていて、西洋のお化けは攻撃的で襲いかかってくるのだが、タイのそれはじわじわと少しずつ近づいて来て、心理的に追いつめられる感じがする。
 すぐに襲ってこないが、だまって車の助手席に座って笑っているとか鏡に顔が映るとか・・・なんかストーカーっぽいこわさ。
 うまく表現できなくてもどかしいが、たぶん白人には感覚の違いでこわさがわかりづらいのではないかという気がする。
(というのが持論でしたが、最近日本映画がリメイクされて流行っているらしいですね。やっぱり共通だったのかも)

 アメリカのホラー映画なら「あーこわかったねー」と終わったら笑えるのだが、タイの映画は無言になってしまい、さらに数日間はひとりでいるのがこわかった。  寝る前にはまぶたに浮かんでくるし・・・。
 とにかく気持ちが悪い。
 えぐくはないのだが、おどろおどろしい。
 その上館内が異常に寒いので臨場感倍増。
 ホラー映画はよく上映されているので、機会があれば皆さんも是非タイ風恐怖体験をどうぞ。

posted by M at 21:36| Comment(19) | その他エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。